ありのままの自分を愛するということは、私にとっては難しいことだった。
「私は勇気も行動力もないダメな人間だ」と思っていたため、自分を受け入れて愛するなんて考えもしなかったのだ。
そんな私がどうして「ありのままの自分を受け入れよう」という考えに至ったのか、そして自分を愛するようになってからどのような変化があったのか、話していきたいと思う。
ありのままの自分を愛することができなかった
子どもの頃から、地に足を付けて生きている実感が全くなかった。
目の前のことに集中できず、「本当はもっと違うことをやりたいのになあ」と思いながら生きてきた。
学生時代には、情熱を感じられない部活動を辞める勇気もなく続けていたし、
社会人になってからも、「自分にはもっと合う仕事があるはずなのに」なんて思いながら、不本意な形で仕事を続けることしかできなかった。
現状に甘んじるしかない自分に不満を感じていたけれど、そんな自分を認めたらもっと情けなくなってしまうようで、「私は開花していないだけで本当は才能があるんだ」なんて思い込むことしかできなかった。
だけど心の中では、「私は何も行動できないダメな人間だ」という考えがずっと潜んでいて、それが私を傷つけていた。
だからずっと、自分のことが好きになれなかった。
変わるきっかけは自己批判が罪だと知ったこと
ありのままの自分を愛せないことで、私の自己肯定感は下がる一方だった。
「現状を変える勇気も行動力もなく、言い訳ばかりしているダメな自分」という自己認識が潜在意識にこびりついていて、ふとした瞬間に言葉として出てしまうほどだった。
そんな時、考え方を変えようと思うきっかけをくれたのは、よく話を聴いてくれる占い師の方の言葉だった。
「とても素敵な人なのに、酷い言葉ばかり自分に投げかけて、凛子さんのインナーチャイルドが可哀そう」
「みんな凛子さんのことが大好きなのに、凛子さんだけが凛子さんに悪口を言い続けている」
その時、私はハッとした。
誰よりも自分のことをボロクソに言っていたのは、他の誰でもなく私自身だったのだ。
エドガー・ケイシーの『神の探求』という本で、自己批判は神への冒涜だと書かれていたけれど、まさにその一文が腑に落ちた瞬間でもあった。
29歳になった私は、ようやく自分を変える決意がついた。
ありのままの自分を受け入れずに否定ばかりするのは、もうやめよう。
一生懸命生きている自分をそのまま愛することにしようと。
ありのままの自分を愛する方法
まずは過去の自分を愛することから始めよう
自分を傷つけることをやめようと決意した私は、インナーチャイルドを癒すことから始めた。
毎晩、心の中にいる小さな私を呼んで、そっと抱きしめてあげるイメージをした。
「やりたいことができなかったのは、不安を植え付けられて育ったからだよね」
「私のインナーチャイルドは、私が傷つかないように一生懸命守ってきてくれたんだよね」
「それなのに”ダメな人間”だとか、ずっと酷い言葉を投げかけてごめんね」
「今まで、本当に本当にありがとう」
一生懸命に生きてきた自分を、そのまま受け入れて肯定した。
自分は現状に甘んじてばかりいるダメな人間だと思っていたけれど、その時その時のベストで生きてきたのだ。
そんな過去の自分を認め、愛してあげようと思った。
今の自分もそのまま愛してあげよう
次に、今の自分もそのまま愛することを心掛けた。
「心理カウンセラーになって、アダルトチルドレンの人を助ける仕事がしたいと思っている」
「そのためには知識と経験が必要だから、今すぐに心理カウンセラーになることができずにいる」
「今はお金を稼ぐためにWebデザインの仕事をしながらも、土日に心理カウンセラーの養成学校に通いながら一生懸命に生きている」
そんな自分を「ダメな人間」だなんて言わず、ありのままの姿で受け入れることにした。
そうしたら、なんだか自分が愛おしくなってきて、占い師の先生が「みんなが凛子さんのことを好き」と言ってくれたように、私も私のことが少しずつ好きになっていった。
心が楽になると幸せ
自分の心を一番傷つけているのは、他の誰でもなく自分自身だったりする。
アダルトチルドレンならば、自分を守るためにそうやって生きてきた人が多いと思う。
だけどもう、そんなに一生懸命に生きてきた自分を傷つけるのは、やめにしよう。
あなたは、ベストを尽くして生きてきた素敵な人だ。
「今まで守ってきてくれてありがとう」「大好きだよ」
そんな言葉を自分自身に投げかけてあげたら、心はずっと軽くなる。
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