何をしても消えなかった不安と恐怖
恋愛も仕事も交友関係も、全てにおいて怖くて仕方がなかった。
何人もの占い師の方たちに見ていただいたけれど、皆が口を揃えて言った。
「不安と恐怖があまりにも根深い。」「不安と恐怖がなくなれば、全て上手くいく人なのに。」と。
得意なことを作って自分に自信をもつとか、苦手だけれど前より多く飲み会に参加してみるとか、自分なりに不安と恐怖をなくすために努力してきたつもりだった。
だけど、それだけではどうにもならなかった。
私は、自分の不安と恐怖の原因は、愛されなかった子ども時代にあると思っていた。
常に心の中に大きな穴が開いていて、家にいても、学校にいても、安心なんてできなかったからだ。
何をするにも、心細くて不安だった。根拠のない安心感なんて感じたこともなかったのだ。
しかし最近、様々なスピリチュアル系の本を読んで気が付いたことがある。
私が不安と恐怖でいっぱいになってしまった原因は、もう一つあるのだと。
今世で経験した出来事だけではなく、前世からの全ての出来事を含めた「潜在意識の記憶」も原因となっていたのだ。
不安と恐怖を呼び起こす潜在意識の記憶
私がこのような考えに至ったのは、インナーチャイルドを癒すためのハワイの秘法「ホ・オポノポノ」に触れたことがきっかけだ。
「ホ・オポノポノ」では、私たちの潜在意識は宇宙創成以来の全ての記憶に常にアクセスしており、この潜在意識の中の記憶が私たちの人生に投影されることで、物事が完璧ではなくなったり、不幸な出来事が起こってしまったりするのだと考える。
その記憶には、自分自身の前世だけでなく、他の人の前世、今現在他の人が経験している出来事など、全ての記憶が含まれるのだという。
一つひとつの記憶を思い出すことは不可能だから、一体どのような出来事があったのかを考える必要はない。
ただ、「ありがとう」「ごめんなさい」「許してください」「愛しています」という4つの言葉を唱えることで、潜在意識の中の記憶をクリーニングし、インナーチャイルドを癒してあげる。そうすれば、悪い出来事が起こらなくなるのだそうだ。
私は『みんなが幸せになるホ・オポノポノ』という本を読んだとき、「前世も含めた全ての記憶が、良くない出来事を引き起こしている」という考えを理解することはできた。
しかし、全く知らない他の人の前世や、他の人が現在進行形で経験している出来事ことも、私が不幸であることの原因だと考えるのは難しく感じた。
私たちは1つのエネルギー体だから、全員の記憶が共有されている
その後私は、他のスピリチュアル系の本を読むことで、「全く知らない人の身に起きた出来事も、私に影響を及ぼしている」という考えを理解することができた。
スピリチュアルの草分け的存在である本『神との対話』や、20世紀最高の霊覚者エドガー・ケイシーの本『神の探求』によると、私たちは一つのエネルギー体なのだという。
エネルギーの源となるのが「神」であり、私たちはアメーバのように分岐したり、融合したりしながら、一つの魂として生きているのだそうだ。
今現在も一人一人の魂が、エネルギーの源となる「神」と繋がっているのだとしたら、過去の出来事も、現在進行形の出来事も、全ての記憶が神を媒介にして全員に共有されている、という考えに納得することができる。
だから、遥か昔何万年も前に宇宙に起こった出来事も、今現在地球の裏側で誰かが苦しんでいることも、私の不安と恐怖が生じるきっかけの一つだと考えられるのだ。
理解出来たら、あとは潜在意識の記憶をクリーニングするだけ
「宇宙創成以来の全ての記憶が呼び起こされることで、不幸な出来事が起こっている」のだと理解出来たら、私たちにできることはただ一つ。潜在意識の中の記憶をクリーニングし続けることだ。
私は寝る前の5分間を瞑想に当てて、ただひたすら祈っている。
「辛い想いに耐えてきたんだね。」「よくがんばったね。」「何が起こったのかはわからないけれど、手放して楽になろうね。」
インナーチャイルドにそう語りかけたら、「ありがとうね」「ごめんね」「許してね」「愛しているよ」と潜在意識に語りかけて、潜在意識の中の記憶をクリーニングしていく。
今世で経験した出来事だけではなく、過去世も含めた全ての記憶が綺麗になることで、私自身だけではなく、世の中から不安や恐怖がなくなったらいいな、と願いながら。
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